SNSで守るべきマナーは? やってはいけないことやSNSを活用するポイント

  • 2020.04.08
  • SNS
SNSで守るべきマナーは? やってはいけないことやSNSを活用するポイント

インターネット上でやり取りをするSNSにも、きちんとしたマナーがあることをご存じでしょうか。自由な意見を何でも書き込むことができるSNSでも、最低限のマナーを守らなければトラブルに発展する恐れがあります。最近は、有名芸能人のSNS上での発言で炎上するケースも増えてきました。だからこそ、SNSのマナーを把握することが大切です。

本記事では、SNSでやってはいけないマナー違反などを解説します。

この記事を読むことで、SNSを有益に活用するポイントと注意点が分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.SNSでやってはいけないマナー違反

最初に、SNSでやってはいけないマナー違反をいくつか紹介します。自分がSNSでどのような発言をしているのか見直しながらぜひチェックしてください。

1-1.プライバシー情報や個人情報を投稿している

InstagramなどのSNSでは、タグづけというシステムがあります。相手の許可なく勝手にタグづけをしてしまうと、そこからプライバシー情報や個人情報が推測される恐れがあるので要注意です。相手にだまって勝手に個人情報を載せるのは言語道断ですが、タグづけなどのシステムにも配慮しなければなりません。そこから個人が特定されてしまい、相手に迷惑をかけてしまうこともあります。よりプライバシーに注意しなければならない内容は、投稿しないか公開範囲に気をつけてください。

1-2.投稿する写真はきちんと確認する

写真を投稿する場合、そこに写っている人物にSNSへ投稿してもいいか確認することが大切です。前述したように、相手の承諾なく勝手に写真を投稿するのもマナー違反になるので注意してください。たとえば、投稿した写真が友人の家で撮影したものだった場合、そこからさまざまな情報を読み取られ住所が特定されてしまう可能性もあります。写真に誰かが写っている場合には必ず一言断りを入れるのがマナーです。特に、友人の子どもは身の安全やプライバシーの問題が大きく関わってくるため、注意しましょう。

1-3.メッセージを送る頻度や時間を考えよう

LINEやFacebookなどのメッセージは、相手のことも考えて送ることが大切です。24時間送ることができるのはとても便利ですが、自分にとって都合のいい時間でも相手にとっては迷惑な時間に送られてくるケースがあります。特に、深夜や早朝は休んでいる可能性が高いので、頻繁にメッセージを送らないようにしましょう。LINEの場合、スタンプの連打やLINEゲームのお誘いなどを頻繁に送るのもマナー違反です。

1-4.タグづけとハッシュタグは後のことも考慮する

FacebookでのタグづけとInstagramのハッシュタグなどは便利な機能となっていますが、その後のことをきちんと考えて使用しなければなりません。タグをつけると相手のタイムラインにも表示されることになるため、その相手にとって見られたくない人にも見られることが想像できるでしょう。だからこそ、載せても大丈夫かどうか相手に確認しなければなりません。特に、写真をたくさん見てもらうために関係ないハッシュタグを勝手につけて投稿するのはマナー違反となります。ほかのユーザーにとって迷惑行為になる恐れがあるので注意してください。

1-5.ネット情報のすべてを鵜呑(うの)みにするのもNG

あなたは、ネット上の情報をすべて鵜呑みにすることがないでしょうか? ネット上にはさまざまな情報があふれていますが、必ずしも正しいものばかりとは限りません。匿名性の高いTwitterなどでは、デマや噂(うわさ)に簡単に流されてしまい、自分までのっかってしまうということがあります。インターネット上は何でも書き込むことができる場所だからこそ、すべて鵜呑みにせず、自分で信ぴょう性があるか判断できる力を身につけなければなりません。自分自身ですぐ判断しむやみにリツイートしないように気をつけましょう。

2.SNSでマナー違反をすることによるリスク

ここでは、SNSでマナー違反をすることによるリスクをいくつか紹介します。

2-1.個人情報が流出し悪用されてしまう

マナー違反をすることで、自分や友人の個人情報が周囲に流れてしまう恐れがあります。たとえば、よくFacebookやInstagramに投稿する写真です。近年のニュースでは、写真に写った人物の瞳から自宅を割り出し、ストーカー行為をくり返したという事件がありました。撮影した写真を公開することで、どこから情報が読み取られてしまうか分かりません。特に、撮影した写真に撮影時の位置情報を追加してしまうと、個人情報が筒抜けになってしまうので要注意です。

2-2.信用を失ってしまう

SNSでは直接会ったことがない人からリアルの友人・知人まで、さまざまな人とつながっているはずです。あなた自身から個人情報が流れてしまったり、相手の承諾なく勝手に投稿したりしていると、「この人は信じられない」と判断されてしまうでしょう。その結果、人間関係が悪化してしまい、信用問題につながってしまいます。インターネット上のやり取りだとしても信用はとても大切なものです。信用を失わないようにするためにも、SNSのマナーを守る必要があります。

2-3.これから築き上げる関係にもヒビが入る

SNSのマナーをきちんと守らなければ、これまで築き上げてきた友人関係はもちろん、これから築き上げる関係にもヒビが入ってしまうことになります。信用が落ちてしまった結果、友達のリクエストをフォローしても承諾してくれなかったり、返事が来なかったりするでしょう。インターネット上で噂が広まるのはあっという間です。「この人は勝手に写真を投稿するから付き合わないほうがいい」「変な内容ばかりRTするからフォローしないほうがいい」など噂がたってしまいます。

2-4.不適切な内容で炎上することも

SNSにはいろいろな情報が流れていますが、マナー違反をくり返すことで炎上につながる恐れがあります。たとえば、友人だけに報告したかった投稿も意図とは真逆に、世界中に拡散されることもあるでしょう。不適切な内容を投稿→拡散→炎上という悪い流れができてしまいます。そして、投稿内容や写真から場所や本名など特定されてしまい、事件に発展したというケースもありました。炎上にならないためにも、正しくSNSを使用していかなければなりません。

3.SNSを有益に活用するポイント

それでは、SNSを有益に活用するポイントをいくつか紹介します。

3-1.最低限のマナーを守る

SNSを正しく活用するために、最低限のマナーを守るのが基本です。SNSを活用する際は、以下の4点を必ず守ってください。

  • 個人情報は安易に記載しない
  • ほかの人が不快に思うようなことはしない
  • 著作権や肖像権に注意する
  • セキュリティーソフトを導入する
  • メールを送る前には必ず宛先や内容を確認する

インターネットは生活をより楽しく便利にしてくれるものですが、コンピューターウイルスやフィッシング詐欺などの被害に遭(あ)う可能性もあります。そこから情報が流出してしまう恐れがあるため、セキュリティーソフトを導入し対策をしましょう。

3-2.自分の使い方を見直す

自分が日ごろからSNSをどういう風に使っているのか、見直すことも大切なポイントです。前述したように、マナーを簡単に違反していないか・相手の立場を考えてSNSを使っているのかなど確認しましょう。SNSと向き合うことで、自分が改善すべき点も見えてきます。また、どういうSNSを使っているのか、IDやパスワードをこの機会にまとめるのも良いでしょう。あまり使っていないSNSは削除するのも大切なポイントです。たくさんのSNSを使うほど管理できず、マナーを違反してしまいやすいので気をつけてくださいね。

3-3.投稿・コメントに注意する

投稿内容やコメントに配慮することもSNSを有益に活用するための大切なポイントです。特に、プライベートだけでなくビジネスにおいてSNSを使用する際は、インターネット上でのやり取りがそのままビジネスにつながります。マナー違反を何度もしてしまえば、ビジネスに悪影響を及ぼすことになるでしょう。自社やクライアントに関する不適切な投稿・企業の機密事項などによって、大きな不祥事を招く可能性があります。SNSは世界中のどこで誰が見ているのか分からないからこそ、投稿・コメントに配慮してください。

3-4.大切な用件はSNSで済ませない

いくらSNS上でのやり取りが便利だからといって、大切な用件までSNSで済ませないようにすることも大切なポイントです。大切な用件は、電話またはメールが基本となります。インターネット上でつながっている友人ならSNS上のメッセージを利用しても良いですが、リアルの友人とやり取りする場合はメールのほうがいいでしょう。グループトークやメッセージのやり取りは、リアルに勝るものはありません。ややこしくなるような話はリアルに会う・電話をするほうが行き違いがないので安心です。

4.SNSのマナーに関してよくある質問

SNSのマナーに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.ネット上の情報を見極めるポイントは?
A.まずは、情報を簡単に鵜呑みにしないことが1番です。そして、発信しているのが個人か企業なのかチェックしましょう。一概にはいえませんが、個人よりも企業から発信しているほうが信ぴょう性は高いといえます。また、個人が発信している場合は、今までどのような発言をしてきているのか過去の投稿をチェックしてください。そこからどんな人なのか、信用に値する人物か判断できるはずです。

Q.自分で気をつけることができるセキュリティー対策は?
A.セキュリティーソフトを導入するだけでなく、知らない相手からのメッセージに書かれているURLを開かない方法があります。URLをクリックしてしまいたくなるような内容だとしても、安易に信用するのは危険です。そこから情報を読み取るページにつながっている可能性があります。また、日本の知り合いから英語のメッセージが届く際も注意しましょう。なりすましの可能性があるため、安易に開かないのが1番です。

Q.著作権の侵害で気をつけたいことは?
A.故意ではなくても、気づかないうちに違法アップロードやダウンロードをしてしまうというケースがあります。たとえば、有名人の写真や動画を勝手にSNS上にアップするなどです。自分が好きな漫画を紹介するために、一部のシーンをネット上に投稿するのも著作権の侵害に値する可能性があります。写真や動画を無断でスキャンして使用しないでください。

Q.SNSの利用頻度が高い世代は?
A.20~30代の女性です。男性よりも女性のほうがSNSを頻繁に使用する傾向があり、1日1回以上ログインしている人がたくさんいます。コミュニケーションが苦手な若い世代が、インターネット上で頻繁にやり取りをする傾向もあり、近年ではSNS上によるトラブルが続出している状態です。トラブルにならないためにも、SNSの使い方を見直す必要があります。

Q.友達申請をする際の注意点は?
A.SNS上で友達申請をする場合は、事前の許可なく申請をしないようにしてください。SNSの利用目的や利用方法は人それぞれで異なります。相手の事情をしっかりと考えた上で申請をするべきです。プライベートや仕事を区別したいがために、仕事関係の人から申請を断りたいときもあるでしょう。そういうときは、謝罪と理由をきちんと伝えることも大切です。

まとめ

SNSでは世界中の人たちとつながることができる世界なので、さまざまな楽しみ方ができます。実際に会ったことがない人と話をしたり、リアルでつながっている友人とやり取りをしたりすることもあるでしょう。いくら相手が親しい関係といっても、勝手に写真をアップしたり、断りもなく本名で呼んだりするのはマナー違反です。自分にとってはちょっとしたことでも、相手にとっては重要な内容だったというケースもあります。SNSのマナー違反が原因で信頼関係にヒビが入ってしまうこともあるため、十分に注意しながらSNSを利用することが大切です。