4Kディスプレイのおすすめは? 選び方や使用する際の注意点を解説

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解析度が高い4Kディスプレイは、映像美がすごいと近年評判になっています。けれども、さまざまなモデルが次々と発売されているので、どれを選べばいいのか分からず悩んでいる方は多いでしょう。4Kディスプレイは高額な製品なため、できるだけ失敗したくありませんよね。

そこで、本記事では、4Kディスプレイの選び方などを詳しく説明します。

この記事を読むことで、4Kディスプレイを選ぶ際のポイントや使用時の注意点などが分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.4Kディスプレイとは?

最初に、4Kディスプレイとはどのようなものなのか、主な特徴やメリット・デメリットをチェックしておきましょう。

1-1.解析度が高いディスプレイ

簡単に説明すると、4Kディスプレイは解析度が高いディスプレイのことです。ディスプレイやモニターは解析度が高くなるほど映像美がきれいになる特徴があります。4Kは一辺が4,000ドット解析度となっており、高密度な点がたくさん集合して構成されているものです。この世にたくさん流通しているフルHD解析度の約4倍もの解析度になるため、よりきれいに画面を見ることができるでしょう。

1-2.作業スペースが広くなる・画質がきれいになる

4Kディスプレイに変えるメリットは、作業スペースが広くなる・画質がきれいになるの2点です。前述したように、フルHDのディスプレイと比べるとデスクトップのアイコンが見違えるほどきれいになります。明らかに4Kディスプレイのほうがくっきりと表示されるので、より写真やサイトなどをきれいに見ることができるでしょう。また、作業スペースが広くなるのも大きなメリットです。フルHDモニター4枚分の情報を1枚のモニターで表示できるため、作業スペースが広くなります。

1-3.ゲームをするならハイスペックPCが必要

4Kディスプレイでもデメリットがいくつかあります。たとえば、4Kディスプレイでゲームをする場合、それなりのハイスペックPCが必要になることです。パソコンにも負荷がかかってしまうので、ディスプレイだけでは補うことができません。また、解析度に余裕がありすぎるがゆえに、つい無駄なマルチタスクを作業してしまうというデメリットもあります。

2.4Kディスプレイの選び方は?

それでは、4Kディスプレイの選び方について解説します。

2-1.液晶パネルの駆動方式

4Kディスプレイの液晶パネルには、さまざまな種類があります。駆動方式によって異なり、主な種類はTN方式・VA方式・IPS方式の3種類です。それぞれの特徴は以下のとおりとなります。

  • TN方式:光を遮断したり通過させたりして画面の明暗を変えることができる
  • VA方式:より純粋な黒の表現が可能。コントラスト比を上げることができる
  • IPS方式:輝度と色の変化が少ないため、視野角が広い

4Kディスプレイでどのようなことをしたいのか・どのような目的で使うのかによって、駆動方式の選び方が変わります。たとえば、複数人で4Kディスプレイを見たり、動画コンテンツを楽しんだりしたい方はIPS方式がおすすめです。

2-2.4Kディスプレイのサイズ

4Kディスプレイのサイズは、標準的なサイズの23インチから大画面となる50インチまでさまざまな種類があります。どのようなシーンで4Kディスプレイを使うかによってサイズも大きく異なるでしょう。パソコンと接続してデスク上に設置する方は、50~60cm程度の視聴距離を取るのが理想なので、28インチ程度が最適です。50インチといった大画面を使用する際は、1m程度の視聴距離が必要になるので3畳以上の広さがある場所で使いましょう。

2-3.端子の種類や数

4Kディスプレイを選ぶ際は、端子の種類や数にも注目しておかなければなりません。ディスプレイの入力端子と接続したい機器の出力端子が一致していなければ、使いづらさを感じることになるでしょう。両者の端子が一致していなくても変換アダプターやケーブルを利用すれば問題ありませんが、性能が十分に発揮できない可能性があります。主に、4KディスプレイにはHDMIとDisplayportの2種類が端子として採用されているので、事前にチェックしておきましょう。

3.おすすめの4Kディスプレイ5選

ここでは、おすすめの4Kディスプレイを5つ紹介します。

3-1.LG 27UL650-W

デザインがかっこいいと評判になっている4Kディスプレイです。デザイン性だけでなく、sRGB再現率99%という高画質なIPSを搭載している点も特徴となります。そのため、写真やデザインなどを行う人でも満足できるディスプレイといえるでしょう。ただし、約5万円と通常の4Kディスプレイよりも割高になってしまうのが唯一のデメリットです。画質にこだわりを持たない方はほかの4Kディスプレイを選ぶのもアリですが、長く使い続けるという方にはメリットが大きい種類といえます。

3-2.BenQ EW3270U

コストパフォーマンス重視の方におすすめの4Kディスプレイです。USB-Cに対応しているのが大きな特徴で、ケーブル1本だけで充電や映像通信を同時にすることができます。つまり、USB-Cタイプが多いMacBookとの相性が抜群です。ただし、60Wの給電には対応していないので充電スピードが遅いというデメリットがあります。

3-3.PHILIPSの液晶ディスプレイ

PHILIPSの液晶ディスプレイは、色ムラがなく滑らかで自然な色彩を放っているのが特徴です。自然な色彩だけでなく、深みのあるグラデーションを再現することにも長(た)けています。ウルトラクリア 4K UHDの解析度に対応しており、精微な表示が可能です。そのため、グラフィック編集やCADといった用途にぴったりのディスプレイといえるでしょう。さらに、モニターの高さや回転・傾きを自由に調整できる性能も搭載されています。

3-4.HP 4Kディスプレイ

パソコンメーカーとしても有名なHPから出ている4Kディスプレイは、現代的なデザインが特徴的です。薄型のディスプレイになっているため、省スペースでも設置できます。また、アンチグレア仕様となっているので、画面のギラつきを抑えながらも映像の美しさが堪能できるでしょう。さらに、モニターの表示位置や角度も調節可能です。長時間ディスプレイを見続けることになる作業やゲームでも、体にかかるストレスや負荷が軽減できるでしょう。

3-5.Dell 4Kモニター

美しく鮮明な色彩が魅力といえるのが、Dellの4Kモニターです。影の細部にいたるまで色彩を美しくかつ鮮明に映し出すことができます。本来の色に忠実な色で表現することができるのは、高コントラスト比と幅広い色範囲を誇るDellならではの性能といえるでしょう。通常のUSBポートがついているほか、USB Type-Cにも対応しているのでノートパソコンのバッテリーを充電しながらの使用が可能です。

4.4Kディスプレイを使用する際の注意点

ここでは、4Kディスプレイを使用する際の注意点を紹介します。

4-1.文字を読むには大きいディスプレイが必要!?

4Kディスプレイのサイズとしては、27インチ程度のサイズがたくさん販売されています。多く流通しているサイズを購入しがちですが、ここで注意しておかなければなりません。27インチ程度の4Kディスプレイは、あくまでゲーム・写真・映像用のサイズです。つまり、ディスプレイを使って書類を確認したり、文字を読んだりするのなら、27インチのサイズでは小さすぎて文字が読めなくなってしまいます。文字を読めるようにするためには、拡大表示が必要になるのです。文字を読むために使うのであれば、27インチよりも大きめのサイズを選んだほうがいいでしょう。

4-2.マルチタスク作業の誘惑に負けない

4Kディスプレイを使っていると、ついついたくさんのウィンドウを開いてしまい、無駄な作業を行ってしまう傾向があります。いろいろなウィンドウを同時に開けるのは解析度が高い4Kディスプレイならではの魅力ですが、それでは常に何にも集中できていない状態です。同時にいろいろなことを効率よく進めるために4Kディスプレイを購入する方がいますが、メイン以外のことをしてしまうと意味がありません。4Kディスプレイの性能を実感するためにも、マルチタスク作業への誘惑に勝つ必要があります。

4-3.パソコンを新しくしなければならないことも

最初にお話したように、4Kでゲームやハイスペックな作業をするためには、それなりのパソコンを用意しなければなりません。4Kディスプレイにお金をつぎ込んだとしても、それをうまく動かせるグラフィックカード、つまりパソコンが必要になるのです。4Kディスプレイを使用する際は、4K解析度のサポートに対応しているパソコンかどうか確認しておかなければなりません。サポートの対応外になっている場合、パソコン本体も新しく買い換える必要があります。

5.4Kディスプレイに関してよくある質問

4Kディスプレイに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.HDR機能とは?
A.High Dynamic Rangeの略称で、明暗の表現幅が広く、より肉眼で見た景色に近い色を映し出すことができる機能です。以前まではSDRが主流でしたが、SDRでは日陰の部分が真っ黒になったり、陽(ひ)の当たる部分が白っぽくなったりしていました。けれども、HDRに対応したディスプレイを使用すれば、映像が不自然になることはなく、より自然界に近い色彩で明暗が表現できるというわけです。

Q.VAパネルを選ぶ際の注意点は?
A.コントラスト性能に優れていますが、ゲーム用としては劣ってしまうので注意が必要です。パネル方式の中では応答速度が低く、ゲーム用としては使いづらさを感じるでしょう。また、画面が正面から外れてしまうと、色彩や輝度に変化が起きてしまいます。そのため、VAパネルを設置する場合は、自分の真正面に設置できるかどうか事前の確認が必要です。

Q.4Kディスプレイで注目すべき機能は?
A.スピーカー・音声出力端子・リモコン付属など、注目すべき機能はたくさんあります。最近は、さまざまな機能を持つ4Kディスプレイが次々と登場しているので、つい迷ってしまいがちです。その際は、自分がどのようなシーンで4Kディスプレイを使うのか使用用途を明確にするといいでしょう。そうすれば、自分に必要な機能は何なのか、ハッキリと見えてくるようになります。

Q.輝度とは?
A.モニターの明るさのことです。主に、○○cd/㎡と記載されていることが多いでしょう。数字が大きくなればなるほど画面が明るいことになるため、購入前には必ずチェックしておかなければなりません。なお、輝度が高いと明るい部屋でもモニターをしっかりと確認できます。ただし、強烈な光を放つディスプレイを見続けると目に負荷がかかってしまうので気をつけなければなりません。

Q.応答速度(ms)にも注目したほうがいいのか?
A.残像が少なく、滑らかな映像にこだわりを持っている方は応答速度にも注目したほうがいいでしょう。応答速度は、ディスプレイ上のドットがある色からほかの色へと表示が切り替わるまでの所要時間を表しています。ゲーム用として使う方は1ms、動画鑑賞の場合は5msを目安にしてください。どうしても悩んでしまうという方は、家電量販店のスタッフから説明を受けながら決めることをおすすめします。

まとめ

4Kディスプレイは画質がとてもきれいで、フルHDモニター4枚分の情報を1枚のモニターで表示できるメリットがあります。どの4Kディスプレイを選べばいいのか分からない方は、使用用途を明確にするのが1番のポイントです。使用用途によって画面サイズや機能・パネルの種類などを選びます。目的に合った4Kディスプレイを選ぶことができれば、満足できる環境で作業ができるでしょう。どうしても悩んだときは、家電量販店のスタッフに相談しながら選ぶのも選択肢の1つです。